パパと私

不倫をしちゃったパパだけど、今は普通に暮らしています。

もし母子家庭で育っていなかったら

もし自分が母子家庭で育っていなかったら、きっとパパとの離婚をもっと真剣に考えたかもしれない。

あの頃、私はパパと離婚することも視野に入れていたけれど、実際にはそれが出来なかった。

それはきっと、自分自身が母子家庭で育ち、両親が揃っていない生活の中で寂しさを抱えていたからなんだと思う。

 父親がいないという現実から母親を責めたり、やり場のないストレスを間違った形で発散したりもしたけれど、今ではそんな環境にも感謝したい気持ちがある。

 

 自分の生い立ちが、私たち夫婦の離婚へのブレーキになってくれたと思うから。

 

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 パパの不倫が発覚して少し時間が経った頃、私は役所に離婚届を取りに行こうと思ったことがある。

一人でバスに乗って行こうと思い家を出たけれど、パパから電話がかかってきて。。。

 

「今、何処にいるの?」

「バス停。。。」

「何処に行くの?」

「役所に行って離婚届をもらおうと思って。。。でも、足が動かない。」

「ママ、戻っておいで。」

「でも。。。」

「迎えにいくから、待ってて。いいね。」

 

結局、私は離婚への一歩を踏み出せなかった。

その気持ちの背景には、子供たちを母子家庭にしてしまうという罪悪感があった。

 

私は3歳の頃に父親と離れ、時々会えることをいつもとても楽しみにしていた。

父に会えた時、駆け寄って抱き着いたのを今でも覚えている。

でも、月日が経ち父と会う事はなくなってしまった。

母からは父の悪口ばかり聞かされ、自分が愛されていたという実感を持てずに育ち、いつしか父を慕う気持ちは薄れていってしまった。

父が亡くなったことを祖母から聞いた時も、何も感じなかった。

「ふーん」

そんな風に、ただ素っ気なく返事をした記憶がある。

悲しみも寂しさも、私の心の中には何も無かった。

自分の本当の父親が死んだのに。

 

でも、本当は父のことが好きだった。

数えるほどしかない写真も、今でも大切にとってある。

父の命日も知らないけれど、死ぬ直前、ほんの一瞬でも私のことを思い出してくれたかな。。。そう思ったりする時もある。 

 私は、父親の愛情に飢えていた。

 いくら母が父親の代わりもしてきたと言っても、本物に敵うことは出来ない。

両親が揃っていて、その両方から愛情をたっぷり注がれて育った子供は心の芯が強い。

自分の弱さを知っている私は、それを身をもって経験しているからわかる。

弱い余り、自分よりも弱い人間を攻撃し、自分の存在意義を確かめながらでしか生きられない。

そんな苦しさも味わってきた。

寂しくて寂しくて、自分の存在の半分が宙に浮いたような感覚から逃げ出したくて、母親にもよく反発した。

そんな自分が自分でも嫌で、本当に辛かった。

 

自分は、そういう思いを子供たちにもさせようとしているのか。

役所に向かうバスに乗れなかったのは、それが理由だった。

 

子供たちには、なんの罪もない。

 

ただ、毎日笑って過ごし、温かいご飯を食べ、パパとママが当たり前のようにいてくれる。

そんな家庭を、私は作りたかった。

あの子たちにとってそれが当たり前だという環境を与えてあげたかった。

その一心だった。

だから、私はパパと離婚するのをやめた。

 

自分の経験が、自分を救ってくれた。

今でも、私はそう思っている。

 

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初めから読みたいと思ってくれた方は、こちらの初回エントリをどうぞ。

不倫が変えた私の生き方 

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