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パパと私

不倫をしちゃったパパだけど、今は普通に暮らしています。

私が戻りたかった場所

私は、自分がしていたことをパパに話さずに、自分の気持ちだけを伝えようとした。

本当はこう思ってた。

本当はこうしたかった。 

本当は、こうして欲しかった。

 

でも、私がそれを伝えようとした時、パパは私の心に呼び掛けてくれた。

まるで、私の気持ちを汲み取るかのように。

 

そして、「あの頃」のように、私に向けて心を開いてくれた。

 

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「ママ、少し話そう。 こっちに来て。」

 

パパは、神妙な面持ちでそう切り出した。

私は黙って頷き、ソファーに座ったパパの隣に腰を下ろした。

 

「ママ、本当のことを話して。 俺、ちゃんと聞くから。」

 

同じセリフ。

私も、「あの時」パパにそう言った。

ただ、真実が知りたい。

その一心で。

 

「パパ、朝言ったことは本当だよ。 本当だから、それしか言えないよ。」  

 「でも、呼び捨てにするような仲なんだろ・・・?」

「呼び捨てにはしてたけど、友達だから。 本当だよ。」

 

嘘でも、信じて欲しかった。

そうしてくれないと、私は追い詰められて真実を吐き出さないといけなくなる。

それはしたくない。

パパが傷つくのが、わかっているから。

 

「信じていいのか? あんなことをした俺が聞くなんておかしいけど・・・。」

 

パパは言葉にはしなかったけど、ずっと、自分が不倫をしていたという事実を背負っていたのだと、その時私は初めて気付いた。

私と向き合うことから逃げ、自分が不倫をしたことも綺麗に忘れてしまったんだと、私はずっと思っていた。

でも、パパはパパなりに、ちゃんと忘れずに覚えてくれていた。

私は、そんなパパの気持ちを知り、自分のついていた嘘をつき通そうと改めて思った。

 

「信じて欲しい。」

 

パパは、それ以上彼のことを追及しなかった。

でも、私たちの話は続いた。

 

「ママ、寂しかったの? だから、ずっとPCや携帯で・・・。」

 

パパは、私の心に触れてくれた。

 

「うん。。。 ずっと、寂しかった。」

「そうか。 俺のせいだね。 

 俺、自分があんなことをしたくせに、甘えてたよね。

 でも、俺も苦しかったんだよ。

 頑張れば頑張るほど、自分が責められてるような気がして・・・。」

 

自責の念からの逃避。

やっぱり、私が思っていた通りだった。

パパは、夫婦としての再構築を頑張ってすればするほど、苦しさを感じていったんだよね。

きっと、心にたくさん負担がかかっていったんだよね。

私は、そんなパパの気持ちより自分の気持ちばかり押し付けて。。。

 

私は、胸が苦しくなった。

色んな想いが交錯して、心が痛かった。

 

私は、パパの肩に頭を乗せてこう言った。

 

「パパ。 私は、ずっとパパのことが好きだったよ。

 パパが私の方を見なくなってからも、ずっと好きだった。。。」

 

そう言って目を閉じた時、彼の顔が浮かんだ。

でも、もう彼への想いを消そうと思った。

そうしないといけない、そう自然に思えた。

 

パパは、左手で私の頭を引き寄せた。 

私は、やっと求めていた場所に戻れたような安堵感を抱いた。

ずっと、この場所に戻りたかった。

ずっとずっと、こうして欲しかった。。。

 

あんなことをしていた時も、いつも、パパのことを想っていたから。

 

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初めから読みたいと思ってくれた方は、こちらの初回エントリをどうぞ。

不倫が変えた私の生き方 

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