パパと私

不倫をしちゃったパパだけど、今は普通に暮らしています。

自殺をした私を、見つめていた私。

 

パパの不倫を知った時、私の頭上から空が消え、私の足元にあった筈の地面は無くなりました。

私は自分の価値を感じる事が出来なくなり、存在も体も心も、いつも宙に浮いているような感覚に囚われていました。 

 

空も、地面も、何もない。 

 

そんな空虚な感覚、あなたは味わったことがありますか?

 

私は自分が自殺した姿を、遠く離れた場所から見たことがあります。 

その時の死んでいる私の顔はとても穏やかで、心なしか微笑んでいるようにも見えました。

そして、そんな自分を見て、泣きながらこう呟いた自分がいました。

「良かったね、やっと死ねたんだね。。。」 

 

私は、リンゴの木にロープを掛け、首を吊り息を絶えました。

街を見下ろせる高台にある、一本のリンゴの木。

それには、真っ赤なリンゴがたくさんなっていました。

その中で、私はやっと死ぬことが出来ました。

 

そんな私の姿を、誰かが遠くから双眼鏡で覗いて見ていました。

その人は、息絶えた私の姿を見た後、双眼鏡を下ろし泣いていました。

両手で顔を覆い、肩を震わせ、ずっと泣いていました。

でも、私はずっと微笑んだまま。

それはきっと、すべての苦しみから解放されたから。

 

苦しみも悲しみもない世界に、やっと旅立つことが出来たから。

 

彼女は息絶えた私を見て涙を流していたけれど、口元は私と同じように微笑んでいるように見えました。

きっと、彼女も嬉しかったんだと思います。

多分、彼女も私にそうして欲しかったんだと思います。

死にたいけど死ねない。

そんな思いが、私たちにはずっとあったから。

 

リンゴの木を、爽やかな風がそっと揺らしています。

その木の上には、雲一つない澄んだ青空が広がっています。

そして、その下には緑の芝生が色鮮やかに生い茂っています。

青と緑と赤い色が、私の亡骸を綺麗に彩り、優しく包み込んでくれています。

私は今、とても幸せな気持ちで、柔らかな安心感に満たされています。

 

きっと、遠くから私を見ていた彼女も、同じ気持ちだったと思います。

 

 

これは、パパに不倫をされて苦しい思いをしていた頃に見た夢です。

今日、何故だかふと思い出しました。

もう何年も前に見た夢ですが、今でも鮮明に覚えています。

 

この夢から覚めた時、私の頬は涙で濡れていました。

そして、「良かったね。。。」と呟いたのを覚えています。

でも、今こうして毎日を生きていて、あの時、本当に自殺しなくて良かったと思います。

危うく、自分の弱さで大事な子供たちの運命を変えてしまうところでした。

なんの罪もない可愛い子供たちを、深く傷つけないで済んで良かったと心から思います。 

 

私たち夫婦は、今幸せに暮らしています。

色んな事があったけれど、今は笑って過ごしています。

どちらかが死ぬまで、きっと夫婦として添い遂げると思います。

 

だから、どんなに苦しくても、生きていて下さい。

生きていればきっと、いつか穏やかな日々が訪れてくれる筈です。

 

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初めから読みたいと思ってくれた方は、こちらの初回エントリをどうぞ。

不倫が変えた私の生き方 


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