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パパと私

不倫をしちゃったパパだけど、今は普通に暮らしています。

体が鳴らした、心への警告。

ネット恋愛

 

彼の手にある受話器に、奥様の声が入る。

そして、私は二人の会話を耳にした。

 

「ただいま。」

「・・・どうしたの、今日は早いね。」

「うん。 なに?電話?」

「あ、ああ。」

「誰?」

「た、ただのセールスだよ。」

「切らないの?」

「あ、もう切れてるよ・・・。」

「そう。」

 

彼は、必死に状況を誤魔化している様子だった。

まだ、私と繋がっていたのに。

 

切れた電話から聞こえてくる、虚しい通知音。 

私は携帯を閉じて、一つ大きな深呼吸をした。

でも、急に胸の中が激しくざわつき、手が震え出してしまった。

彼の奥様の声を聞いたから・・・?

そう思った瞬間、私の頭の中にある記憶が蘇った。

それは、パパのYシャツの胸ポケットに、彼女からのメモが入っていたのを見つけた時のものだった。 

 

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初めてパパの裏切りを知った日。 

あの瞬間から、私たち夫婦の歩み方は変わってしまった。

その時の記憶が、フラッシュバックのように私の心と体を襲った。

色んな記憶が次々と頭の中に蘇った。

彼女の電話の声、パパの涙、手首を刻み続けた自分。

それはまるで、ドラマのワンシーンのようだった。

 

額と手のひらに汗をかき、手は小刻みに震え、私の呼吸は速くなっていった。 

思わず私は座り込み、息を整えることに集中した。

 

「何、これ・・・?」

 

初めてのことに私は驚き、自分の体の変化に戸惑った。

そんな時、彼からメールが届いた。

でも、携帯を開くことさえ出来なかった。

 

奥様の存在が浮き彫りになり、私は「あの時」の自分の姿を無意識に彼女に重ね、自分のしていることが怖くなってしまった。

奥様を、「あの時」の私にしてしまう。

傷ついた自分のように、彼女を同じだけ傷付けてしまう。

そんな罪悪感が私を襲った。

  

私がしていることも、これからしようとしていることも、人を傷付けてしまう行為。

 

そんな思考からくる自責の念。

それはきっと、パパも抱いたもの。

パパの気持ちが、私の心にリンクする。

そして、思い出す。

 

「あんなことをしていた時でも、いつもママのことを想っていたよ。」

 

それは、不倫が発覚した時に、パパが言っていた言葉。

 

私だって、本当は・・・。

 

複雑な想いが、心の中を搔き乱す。

 

どうにもならない想い。

自分一人じゃ、どうにも出来ない想い。

どうにも出来ずに苦しくて、私は彼の手を借りようとした。

間違っているとわかっていても、何かに縋るしかなかった。

 

私が歩みたい道は、この道じゃない・・・。

でも、彼への想いを絶てば、また一人ぼっちになってしまう。

これもまた、パパが抱いていた気持ちだ・・・。

 

巡る想いたちに責められ、気がおかしくなりそうだった。

 

それでも、体は心に警告を鳴らし続ける。

まるで、私を正しい道に導くかのように。

 

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初めから読みたいと思ってくれた方は、こちらの初回エントリをどうぞ。

不倫が変えた私の生き方 

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