パパと私

不倫をしちゃったパパだけど、今は普通に暮らしています。

距離を超えて繋がる想い

 

あの頃、パパと私の関係は、不倫が発覚する少し前のような感じに戻っていた。

二人の会話は、必要最低限のものだけ。

パパの機嫌が悪くなるのが嫌で、私は「あの時」のことにも触れなくなった。

どんなに寂しくても、寂しいと言わなくなった。

 

互いに支え合い懸命に再構築をしていた頃の気持ちは、もう二人の心の中から消えていた。

私は、細い道の真ん中に一人取り残されたような気持ちだった。

いつも心が一人ぼっちで、毎日寂しさしか感じなかった。

 

本当は、ずっとパパと向き合っていたかった。

ずっと、パパに私と向き合っていて欲しかった。

でも、そうしている間、パパはきっと責められている気持ちになっていたんだと思う。 

「あの時」を思い出して不安定になる私を、パパがうんざりしたような表情で見た時、そう意味しているのだと私は気付いた。

だから、私はパパを解放してあげた。

不倫をしたという罪悪感から。

再構築をしなければならないという、重々しい負担から。

それから、私は心の行き場を失くしてしまった。

 

スポンサーリンク
 

 

メル友掲示板に投稿した私にメールをくれた人。

たくさんの中から、優しい文字で私の心の扉をノックした人。

彼は、私の住む町から400キロほど離れた所に住んでいた。

会うことを前提にしていなかった私は、「遠いなぁ」と思うぐらいの軽い感覚だった。

その後、その距離を辛く感じることになるなんて、本当に夢にも思っていなかった。

 

彼からのメールに返信をし、私は返事を待っていた。

すると、彼からまたメールが届いた。

顔も見られない、声も聞こえない。

そんなやり取りの中で重要になってくるのは、お互いが選び出す言葉だけ。

そんな世界で、私たちは一緒に楽しい時間を過ごした。

 

彼は私と同じ既婚者で、年は少しだけ私より上だった。

子供のいない彼は、奥さんとは友人のような関係だと言っていた。

そして、こういう世界でのやり取りは初めてではないということ。

会えない相手とでも心を通わせ、普段の日常を楽しいものに変えられると思っていること。

初めてやり取りをした私に、彼は色んな気持ちを聞かせてくれた。

 

とても新鮮だった。

きっと、相手が異性だったことが、一番大きな理由だったと思う。

私は、彼の前では妻でも母親でもなく、一人の女だったから。

本当の自分でいられる、そう感じたから。

 

それから、彼とのメールでのやり取りは毎日続いた。

PCメールをやめて携帯でやり取りをするようになるまで、そんなに時間はかからなかった。

初めから気が合った私たちには、すぐに繋がる携帯というツールの方が便利だったから。

毎朝の「おはよう」から、寝る前の「おやすみ」を言うまで、私たちはいつも携帯で繋がっていた。

その頃から、私は携帯を肌身離さず持つようになった。

そして、着信音が鳴らないように設定をし、パパに怪しまれないようにしていた。

 

メル友とは、メールで繋がる友達。

でも、彼と私の関係は、少しずつその枠から外れていった。

パパとのことをすべて彼に話してあった私は、彼の優しさに依存し、彼もまた、自分に対して無防備な私に依存していった。

 

そして、私たちの気持ちは、文字だけでは満たしきれなくなっていった。

 

f:id:sugixxhiro:20170109012457j:plain

 

初めから読みたいと思ってくれた方は、こちらの初回エントリをどうぞ。↓

不倫が変えた私の生き方 

スポンサーリンク
 

<関連記事>

今思うこと ~不倫について~ 

今のこと ~友人の話~ 

今のこと ~あの頃を振り返って思うこと~ 

自殺をした私を、見つめていた私。 


いつも応援ありがとうございます

にほんブログ村 恋愛ブログ 不倫・婚外恋愛(ノンアダルト)へ

にほんブログ村 家族ブログ 夫婦再構築へ