パパと私

不倫をしちゃったパパだけど、今は普通に暮らしています。

私を二度捨てたパパ

 

私はきっと、何かに怯えていたのかもしれない。

パパのためにパパが喜ぶことをしていたようで、本当は自分を守るためだったような気がする。

パパを幸せにしないと、また、パパの心に彼女の存在が浮かび上がってしまう。

そんな弱気な考えからだったのかもしれない。

そう気付いても、私はパパのために精一杯尽くすのをやめなかった。

パパの笑顔が見られることが、素直に嬉しく思えたから。

でも。。。

 

人という生き物は不思議なもので、相手に尽くしている間、何故か自分を下の位置に置いてしまう。

そして、尽くされている側は、尽くす側よりも精神的に上に立っていると錯覚する。

みんながみんなそうではないけれど、私とパパは、確かに少しずつ立場が逆転していった。

多分、お互いが無意識のうちに。 

 

不倫をしたパパが尽くされ、不倫をされた私がパパに尽くす。

そんな状況が続いていくうちに、いつしかパパの心の中から罪悪感が薄れていった。

その証拠に、私が「あの時」のことを思い出し精神的に不安定になった時でも、パパは私のことを支えてくれなくなった。

「またその話・・・?」

と、面倒くさそうに私を責めるような目をして言うようになった。

私が泣いていても、何も言わなくなった。

以前なら、「ごめん・・・」と悲しそうな表情をしながら、私を強く抱きしめてくれたのに。 

 

私は、パパに謝って欲しかったわけじゃない。

ただ、「あの時」のトラウマに苦しむ私の辛い気持ちを、わかって欲しかっただけ。

ただ、いつものようにわかって欲しかっただけだったのに。

 

泣きながら必死に向き合い思い合っていた私たちは、もうそこにはいなかった。

存在したのは、 自責の念から早く解放されたいと思い気持ちを切り替えたパパと、いつまで経っても「あの時」のトラウマを引きずる惨めな私。

そんな二人が夫婦として再構築をなしえていくなんて、到底無理なことだった。

努力は、一人でしてもまるで意味が無い。

夫婦二人揃ってして、初めて幸せな結果をもたらすもの。

そういうことを、流れていく時の中でパパは忘れていってしまった。

そして、一人で何も無かったかのように、前に進み始めてしまった。

まだ心の傷が癒えていなかった私を、たった一人残して。

 

私は、時の流れが意味する残酷さを呪った。

あんなにも優しかったのに。

あんなにも私を包み込んで愛してくれたのに。

どうしてパパは、あんなにも私を傷付けたことを忘れてしまったんだろう。

そんな風に、私は悪いのはパパの方だと決め付けていた。

でも、夫婦として再構築をする気なら、いつまでも過去に縛られていてはいけない。

きっと、パパのように気持ちを新しく切り替え、前に進まないといけないんだと思う。

そうしないと、いつまでたっても新しい関係は築けない。

それがわかっていなかった私は、また孤独を感じるようになってしまった。

 

不倫をされた側の心は、不倫をした側のように簡単にコントロールが出来ない。 

人に傷つけられた心は、人を傷つけた心よりも脆い。

簡単には、元の強い心に戻すことなど出来ない・・・。

 

自分にまたこんな寂しい思いをさせたパパが、私は憎かった。

あんなにひどいことをしたくせに。

あんなに私を傷付けたくせに。

どうして私を置いていくの?

どうして、あの場所から進めずにうずくまっている私を見捨てるの?

 

パパは、私を二度捨てた。

 

そう思うようになった私は、もうパパに尽くすことが出来なくなった。

そして、ちょうどその頃購入したパソコンを使い、海のように広いネットの世界に身を置くようになっていった。 

居場所を失くした自分の心を、必死に守るかのように。

 

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初めから読みたいと思ってくれた方は、こちらの初回エントリをどうぞ。↓

不倫が変えた私の生き方 


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