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パパと私

不倫をしちゃったパパだけど、今は普通に暮らしています。

二人の心が惹かれ合った理由

夫婦関係の再構築

 

パパは、新しいレコードプレイヤーにお気に入りのレコードをセットして、懐かしい思い出の曲に浸っていた。

少し色の褪せた、レコードのジャケットを片手に持ちながら。

 

暖かな日差しが差し込む部屋で、私たちはしばらく音楽を聴いて過ごした。

私は、目を閉じて曲を聴いているパパの背中に頭を寄せて、曲を口ずさむパパの声を聞いていた。

そして、パパの背中から伝わる、パパの幸せそうな思いを感じていた。 

 

それから、しばらくの間穏やかな日々が続いた。

でもそれは100%安定したものではなく、時には、私の不安定な思いが溢れ出すこともあった。

そんな時でも、パパはきちんと私と向き合い、強く支えてくれた。 

そんないい時と悪い時とを繰り返しながら、私たち二人は頑張って生きていた。 

 

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いつの頃からだったんだろう。

それはもう記憶にないけれど、私たち夫婦はあまり会話をしなくなっていた。 

パパが不倫をする前、本当に、最低限の会話しかしていなかったような気がする。

もちろん、夫婦生活も無かった。

不倫をしていた頃は私のことを抱けなかったと、パパが後で教えてくれた。

彼女と関係を持つようになってからは、罪悪感があってそういう事は出来なかったと。

でも、それよりも前は・・・。

 

 

私は古い記憶を辿って気付いた。 

あの頃の私は、パパに求められても応えていなかった。

仕事と家事と子育てに追われ、私はいつも疲れていた。

だから、パパに求められても応える気分になれなかった。 

パパは、夫としてだけではなく、きっと男としても寂しさを感じていた・・・。 

そんな時、いつも身近にいた同僚の彼女の存在が、女として浮かび上がったんだと思う。

その彼女もまた、家庭の中で色々と問題があり、やり場のない思いを抱えていた。

そう、それはパパと同じ思い。

だから二人は理解し合い、引き合い、惹かれ合ったんだと思う。

 

私はパパの不倫を知った時、その瞬間は怒りの感情しか湧かなかった。

でも、パパと彼女に電話をして裏切りの事実を確信した時は、その怒りは悲しみに変わっていた。

多分、私の中に怒りの感情だけがずっと残っていれば、今のようにパパのために何かをする、何かをしてあげたいと思う行動は取らなかったと思う。

自分にも落ち度があった、悪いのはパパだけじゃない。

そう思ったから、そう思えるようになったから、状況が好転していった。

そんな風に思う。

 

夫婦になった以上、夫は妻を。

妻は夫を幸せにしなければいけない。 

もちろんそれは、法律上の義務なんかではなく、お互いの中で自然に溢れ出す意思。

でも、長い時間を共に過ごしていくうちに、だんだんと気持ちも行動も怠慢なものになっていく。

どんな事も当たり前に思うようになり、相手に対する感謝の気持ちが薄れていってしまう。

そして、存在自体も当たり前にある空気のように思えてきてしまう。

そうなってからでは、もう遅いのに。

 

私に、自分の感じてる寂しさを言う勇気がなかったパパ。

パパにそんな思いをさせ、それに気付けなかった私。

両方とも悪かったんだと、私はそう思えるようになった。

だから、一度は壊れそうになった関係を取り戻したい一心でもがいた。

でも、どんなに強い意志で続けていた行動でも、人に心がある以上、悲しくも変わってしまう場合がある。

 

穏やかに見えてきた私たちの暮らしも、そんな心の移り気な風に吹かれ、また違う形に変わってしまった。

そして私はまた、孤独と寂しさを感じるようになっていった。

 

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初めから読みたいと思ってくれた方は、こちらの初回エントリをどうぞ。

不倫が変えた私の生き方 

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