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パパと私

不倫をしちゃったパパだけど、今は普通に暮らしています。

疑心暗鬼の心

 

彼女のパパに対する執着が、二人の想いの深さを物語っていた。

 

「前のような関係でなくてもいいから、時々会いたい・・・。」

 

パパに、そう素直な想いを託した彼女。

その想いを、男として強く拒めなかったパパ。

 

その現実は、私の心を狂わせた。

「あの日」からほぼ食事をとれなくなっていた私の体は、昼間に飲むお酒だけで満たされていった。 

 

翌朝、今日は泣かずにパパを見送ろうと、私は自分の感情を必死に押し殺した。

私が泣いたら、パパはきっと自分の事を責める。

私の涙は、それが目的で流れてくるわけじゃないのに・・・。

でも、玄関の外に出てパパの車が走り出した時、思わず両手で顔を覆ってしまった。

溢れ出す涙を、パパに見せたくなくて。

 

パパは、車を止め窓を開けて私の事を見つめてくれた。

心配そうな、寂しそうな表情で。

私は頑張って手を振り、パパを見送った。

 

今日は、彼女を説得してくれる。

 

そう信じて。

 

でも、一人になると、妄想の中の二人の影が私をまた苦しめる。

そして、嫉妬と悲しみの感情が、胸の中を埋め尽くしていく。

私には、その妄想を掻き消すために、どうしてもお酒が必要だった。

その事をパパが知ったのは、もう少し時が経ってからだった。

 

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少し酔った頃、パパから電話がかかってきた。

 

「ちゃんと、話ついたよ。 もう大丈夫だから・・・。」

「ほんと? ほんとに大丈夫・・・?」

「あぁ。 ちゃんと、ハッキリ言ったから。」

「うん・・・。」

 

電話を切り、私はお酒を一口飲んだ。

ウィスキーの水割りが、段々濃くなっていく。

酔えないお酒は、今の私には必要ない。

 

グラスの中の氷を見つめながら、私は深い溜息をついた。

 

こんなに、二人の関係があっさり終わる筈がない。

こんなにも簡単に、彼女が手を引くとは思えない。

二人で、また私に嘘をついているのかもしれない・・・。

 

そう思い、まだ涙が出るのかと自分でも呆れながら、静かに泣いた。

前に進みたいのに、上手く進めない。

信じたいのに、信じ切れない。

そんな、気持ちが切り替えられない自分の弱さが、疑心暗鬼の感情と共に、私の精神を病んでいった。

 

そして私は、少しずつ自分の命の価値を見出せなくなっていき、それと同じぐらい、彼女の死を切望するようになっていった。

 

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初めから読みたいと思ってくれた方は、こちらの初回エントリをどうぞ。

不倫が変えた私の生き方 

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