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パパと私

不倫をしちゃったパパだけど、今は普通に暮らしています。

二人の涙

私はその日、何も食事を取らなかった。 あのメモを見つけて以降、私の中から食欲が綺麗に消えてしまった。 それはこの事態が治まるまでしばらく続き、かなり体重が落ちてしまった。 その痩せてしまった私の体を抱きしめる度、パパはいつも悲しそうにしていた…

パパを待つ間に

彼女からのメモは、その存在自体に嫌悪を抱き、すぐに灰皿の中で燃やした。 でも、そこに書かれていた文字の印象も、内容も、今でもハッキリと覚えてる。 目ではなく、一瞬で私の心に深く刻み込まれたから。 それには、彼女の想いが込められていた。 既婚者…

割れたガラス

パパのYシャツの胸ポケットからメモを見つけたのは、確か朝の9時頃。 それから友人に来てもらい、パパと彼女に電話をして、 その後、一人で何もしないで・・・一体、どれぐらいの時が過ぎたんだろう。 ただひたすら涙を流し続け、私は、時の流れの感覚を見…

怒りは、悲しみへ。

彼女の声を聞いたのは、それが初めてだった。 以前から名前と存在は知っていたけれど、パパの会社の事務員さんという認識しかなかった。 でも、数日後、その年にあった社員旅行の集合写真を見て、彼女がどんな顔をしているのかがわかった。 その写真は、もう…

知りたかったのは、真実だけ。

パパとの電話を切ったあと、私は静かな部屋で一人考えた。 これからどうしよう。 これから、私はどうしたいんだろう。 何をして、何を知り、それを一体どうしたいんだろう。 答えは一つしかなかった。

パパの、最初の嘘。

私は、真実が知りたかった。 どしても、知りたかった。 私の知らない所で、一体何が起きているのか。 それがどんなに悲しい真実だとしても、逃げたくはなかった。 だから、私は震える胸を手で押さえながら、パパのケータイにコールした。

ポケットの中の秘密

それは、いつもと変わらぬ日常の中で起きたこと。 私は洗濯をしようと思い、ポケットが付いてる服を一つずつ確かめていた。 子供たちの服、自分の服、そして、パパの服も。 すると、紙が手に触れたと同時に「カサッ」っという音がした。

不倫が変えた私の生き方

もう、あれから何年経ったんだろう。 パパのYシャツの胸ポケットに入っていた、一枚の小さなメモ。 その紙切れを見つけた瞬間から、私たち夫婦の運命の流れは大きく変わっていった。